ヤマウチの製品をご覧になると、そのバリエーションの広さに驚かれることと思います。直径わずか2ミリのハードディスク用樹脂部品から、全長11メートルの製紙用ロールまで。そのすべてが、ヤマウチならではの専門性を生かした高機能製品です。ヤマウチの製品に「標準品」はありません。お客様が求めている性能と機能を、独創の技術で作り上げるのがヤマウチの仕事。その高い専門性は、創業以来、様々な分野の一流メーカーから高い評価をいただいてきました。誰も手がけなかったことを、世界市場で。「ニッチ&グローバル」が、私たちの企業戦略です。
「ニッチ&グローバル」という戦略には、過去にその先駆けとなった多くの大きな成功例があります。そのひとつが、ビデオテープレコーダーの※ピンチローラー。ヤマウチ独自の高い品質と性能で、80年代に世界市場で実に90%を超えるシェアを獲得しました。製紙の分野では、ウレタンロール。1963年に世界で初めてポリウレタンを素材にして生産された製紙用プレスロール(ハイトップロール)は「技術のヤマウチ」を世界に知らしめるきっかけになりました。以来、ヤマウチは「ニッチ&グローバル」を自社の企業戦略に定めて成長を続け、現在では、ディスクドライブ用の防振ゴム、複写機や貨幣処理機などに用いられるトルクリミッタ、プレス用の高性能クッション材(YOM、トップボード)など、将来有望な製品群が続々登場してきています。
※テープレコーダーでテープを一定速度で走行させるため、キャプスタン軸にテープを圧着させるゴム製のローラーのこと。
製品開発は、時間との戦いです。どれだけ早く、お客様に試作品を提示できるか。あるいは、どれだけの研究時間を費やして製品の性能や品質を高められるか。ヤマウチは、お客様の様々なニーズに対して異なる研究体制で対応し、それぞれにベストの成果をもたらしています。ディスクドライブや映像?音響機器など、タイミングのよい市場導入が不可欠な分野に対しては、YQR(Yamauchi Quick Response)と社内で呼ばれているシステムによって対応。防振ゴムのような製品の場合なら、特性のコンピュータシミュレーションから金型制作、試作品のお届けまでわずか3日というスピード対応を実現し、お客様の研究開発期間の短縮に貢献しています。また、製紙業界のように、種々の条件設定によって製品の性能と信頼性を高めることが重要な分野に対しては、十分な投資をして、人材と時間を惜しみなく注ぎ、従来の性能を大きく上回る製品開発を実現しています。
ヤマウチは、1918年(大正7年)の創業以来1世紀近く、工業用ゴム?プラスチック製品の専門メーカーとして社会に貢献してきました。現在では、映像?音響機器、複写機?プリンター、ディスクドライブ、製紙機器関連、紡績機器関連など、幅広いジャンルのメーカーに高品質な工業部品を供給しています。近年では、グローバルスタンダードとなる製品づくりにチャレンジ。全世界のメーカーの多様なニーズに応えるべく、全ヤマウチグループと連携したダイナミックな企業活動を展開しています。
商 号 | ヤマウチ株式会社 (YAMAUCHI CORP.) |
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代表者 | 代表取締役社長 山内 一郎 |
創 業 | 1918年4月 |
設 立 | 1948年3月 |
本社所在地 | 〒573-1132 大阪府枚方市招提田近2-7 TEL:072-856-1130 FAX:072-868-3310 |
資 本 金 | 3億1,000万円 |
従業員数 | 国内 396名(内非正規雇用57名) グループ全体 2,150名 |
ヤマウチの歴史は大きく分けて、西日本の企業を吸収し、大阪府内で企業規模を拡大した「創生黎明期」、複合化科学を基礎にした独創的な商品群とその機能発揮の礎となる精密加工技術の開発に注力した「技術開発期」、国内主要工場を次々に建設して、顧客志向の販売ネットワークを充実させた「国内拠点充実期」、海外への飛躍を目指して現地法人?工場を設立し、海外企業との技術提携を積極的に推進した「海外事業展開期」、そして、中国?アセアン?EU圏を中心に、ISO、REACH、CSRに代表される「グローバルスタンダード挑戦期」の5つの時期に分かれます。以下にそれぞれの時代ごとの出来事をご紹介します。
ヤマウチ株式会社は、当社およびグループ社員がCSR(企業の社会的責任)を責務として受け止め自主的かつ積極的に行動する為の共通の心構え「CSR活動方針」を制定しました。
「CSR活動方針」から「CSR行動規範」を定め、これを「コンプライアンス運用管理規程」に基づいて運用します。さらに、周知教育、自己監査等を定期的に行うことによって、社員にCSRへの意識付けを徹底。お客様からの期待に応え、信頼される企業を目指していく所存です。
コンゴ民主共和国および周辺諸国から産出される鉱物の一部が武装勢力の資金源になっているとして、国際問題になっています。
ヤマウチグループは、紛争鉱物の不使用方針を定めています。
コンゴ民主共和国および周辺諸国から産出される鉱物の一部が武装勢力の資金源になっているとして、国際問題になっています。
ヤマウチグループは、紛争鉱物の不使用方針を定めています。
さらにヤマウチでは国内外事業所それぞれにおいて環境保全への取り組みや地域の方々の暮らしに貢献し、社会貢献活動に対する社員の意識を高めるのに役立つ、様々な活動を展開しています。
当社は、環境保全に配慮した製品作りに協力できるサプライヤーとして数多くのお客様から「グリーンパートナー」の認定をいただいております。また、ISO9001、ISO14001、RoHS指令、REACH規則に適合した製品作りを行い、環境に配慮した事業活動を継続しております。
基本理念
ヤマウチグループは地球環境が保全され、将来の世代にわたり、人々が健全で幸せな生活ができる持続可能な社会の実現に向け、経営の重要課題として、事業活動を通じ、継続的改善活動を積極的に進めていきます。
環境方針
ヤマウチグループは、お客様のニーズを満足する高機能?高品質?独自の製品を全世界に供給します。全員の創意工夫と部門連携による組織行動力及び継続的改善により、それらを実現し、お客様を通じ、社会に貢献します。
2017年1月10日 制定
代表取締役社長 山内一郎